教員と担当科目
IMAGE
食料・エネルギー 系の「教員と担当科目」
■農業システム工学分野 ■メッセージや方針,全体的な目標など
野口 良造 教授 私の学術的な問いは、「人間は何を食べるべきか?」、「動物(家畜)、植物(農産物)、生物(バイオマスほか)、次世代(主に人間の子孫)に対する倫理とはなにか?」です。また、農学は食に関わる技術者倫理が重要であるが倫理の論理や思考は人間中心である、食に関わる資源エネルギー消費や、廃棄物管理を含め非常に膨大である、食は動物・植物・生物に対する倫理につながる、農学が持つ世界観や生産システムは他の学問とは異なる学術的価値がある、といった背景を強く意識し、様々な課題に対して、システム工学の手法を用いて研究を進めています。
A:自然科学・情報技術の基礎学力の習得
(科目名) 応用力学
(科目内容)
機械部品や土木構造物は,壊れないことを前提として設計されるが,合理的な設計をするには,材料の性質を理解することが必要になる。ここでは材料力学や構造解析学の基礎として,大きさを持つ物体の力のつりあいや変形(たわみ)の学習を通して,応力やひずみの定義・性質を理解するとともに,最も単純な構造物としてはりを対象に,各種外力作用時のはりの応力・たわみの求め方の習得を目的とする。
D:工学の知識の習得と応用能力の育成
(科目名) 熱力学及び伝熱工学
(科目内容)
熱力学に関する基礎的な事項を解説するとともに,応用事例として熱機関や冷凍機などを取り上げ,その動作原理について概説する。伝熱工学については,熱伝導,対流熱伝達,ふく射熱伝達,沸騰・凝縮熱伝達に関する基礎的な事項を解説するとともに,熱交換器などの各種電熱装置について伝熱工学的な視点から概説する。
D:工学の知識の習得と応用能力の育成
(科目名) 生物生産機械学
(科目内容)
食料生産および生物生産を行う上で重要となる機械の構造、制御方法、役割を講述すると同時に、なぜそれぞれの農作業が必要かということを農作業体系を交えて詳述する。稲作体系,畑作体系に係わる種々の機械だけでなく、畜産機械や最近研究が進んでいる農業ロボットに関しても言及する。また、それらの機械やロボットがもたらす精密農業の概念、農業施設とトレーサビリティ、農業現場において使用されるエネルギー、創り出されるエネルギーや環境技術について学ぶ。
D:工学の知識の習得と応用能力の育成
(科目名) 農業システム工学
(科目内容)
個別の技術発展とともに全体の最適化を行う農業システム工学の視点から、農業を複雑かつ多くの要素が有機的な繋がりを有するシステムとしてとらえ、エネルギー、資源、情報の視点から言及する。特に、パーム油生産環境の改善とバイオマス利用、バイオマスのスマート燃焼と燃焼灰の資源利用、人間の栄養必要量を考慮した食料生産体系、メタン発酵によるバイオマスの資源循環と最適化、土壌、植物、環境のセンシング開発とデータ解析について詳細を述べるとともに、今後のあり方について議論する。
A:高い問題解決能力と課題設定能力の育成D:工学の知識の習得と応用能力の育成
(科目名) 地域環境工学概論III
(科目内容)
地域環境工学概論T,Uにおいて学習した内容をふまえて,環境問題等に関する討論,実際の機械を使った実習や作業,現地見学,ビデオを使った研究紹介等により,地域環境工学とは何かをより深く理解する機会を提供する。
E:創造力・デザイン能力の育成
(科目名) 機械設計
(科目内容)
身の回りのあらゆる製品は,図面をもとにして作られている。この図面には,寸法だけでなく加工法や強度など,さまざまな情報が含まれ,これを元にして部品を生産し,製品を安定的に作り出すことが可能となる。機械設計とは,我々が頭の中で考えたものを,実際の物の形にするために必要なすべての情報について考えることであり,それらは図面に反映される。本講義では,一連の機械設計のプロセスを通じて,機械設計に必要な考え方および設計に必要な知識を習得する。
A:高い問題解決能力と課題設定能力の育成D:工学の知識の習得と応用能力の育成E:創造力・デザイン能力の育成F:コミュニケーション能力・プレゼン能力の育成
(科目名) 生物生産工学演習
(科目内容)
農業機械、バイオマスを利用した環境浄化やエネルギー生産、環境影響評価に関する工学的諸問題について、専門書や研究論文を題材としたセミナーを行う。
A:高い問題解決能力と課題設定能力の育成D:工学の知識の習得と応用能力の育成E:創造力・デザイン能力の育成F:コミュニケーション能力・プレゼン能力の育成
(科目名) 課題研究
(科目内容)
主な課題研究のテーマは、「東南アジアを中心としたバイオマス資源エネルギー利用、環境影響評価」、「人間の栄養必要量を考慮した食料生産体系のエネルギー環境影響評価、LCA」、「バイオマスのスマート燃焼による炭素貯留、土壌改良、環境への配慮」、「農薬センシング技術、農薬散布のスマート化」です。詳細を知りたい場合は、直接、野口まで連絡をください。
食料・エネルギー 系の「教員と担当科目一覧」へ戻る
水・土・緑 系の「教員と担当科目一覧」へ
  前のページへ戻る ページトップへ戻る